不覚にもあたしは、彼が詰まらせた明菜の名前を“アッキーナ”と捉えてしまったんだ。 彼の青ざめた顔をみるのはこれで二度目。 気の抜けたような彼は「トイレ行ってくる」と、一言残して行ってしまった。 なんだ、加山くんトイレ行ちゃったし… ま、あたしはたまごでも食べておこうかな。 と、またあたしがたまごに手を伸ばした時だった。