俺様野郎とパシリなあたし







―――――――――…☆


「今日の2−Dの出し物見た!?」


「見た見た!ヤバかったよね」


盛り上がる打ち上げの最中。


「はぁ…」


あたしは、小さくため息をついた。


そのため息も、周りの雑音に掻き消され、誰も聞こえてない。


目線を少しずらせば、女の子に囲まれている蓮。


うっとうしそうに、目を伏せている。