俺様野郎とパシリなあたし







途端に、嫌な予感が体を駆け巡る。


「おい蓮。聞いてんのか?」


この際、あたしの強い口調なんて関係ない。


知りたいのは、次の蓮の言葉だけ。


だけど蓮の言葉は、あたしの怒りを一気にMAXまで上げるくらい、酷いもんだった。


「え?何、全然聞いてなかった」


―――ボコッ!!


「いって…」


「蓮のバカ!もう知らない!」


鈍い音が広がると共に、あたしは学園祭へと戻ったのだった。