「おい、お前家来なんだろ?何道に迷ってんだバカ」 「いや…でも王子がこっちに行けと、私に命令…」 「うっせぇな、早くこの森から抜け出す道探せ」 舞台に立つ蓮は、明らかに台詞の言い方が違う。 舞台の袖から見ていたあたし達は、冷や汗を浮かべていた。 「蓮のやつ…暴走しだした」 チッと舌打ちをして、台本を確認するちいちゃんがちょっと怖い。