「明菜ちゃん?どこに行ってたのかしら?」 凄い形相で近づくちいちゃん。 「ひいっ…ごめんなさーい!」 余りの怖さに、トモの後ろに隠れた。 ちいちゃんを怒らせると、誰よりも怖い。 泣く子も黙るとはこの事だ。 「まぁいいよ、それより…」 ちいちゃんは舞台の方を見るとため息を付く。 「あんたらのファンが集まりすぎて、ヤバイ感じだね」 冷静に言うちいちゃん。 だけど、その声のトーンとは裏腹に、客席は凄い事になっていた。