そんなボーッとしているあたしに軽く肩を叩いて言う。 「おい!聞いてんのか?」 「えっ…!」 「なにボーッとしてんだよ?」 「してないしっ!」 その時、喋る蓮の綺麗な唇が、目に入ってしまう…。 見ていられなくて、目を逸らした。 「ッッ……。」 やばい…。 なんで赤くなんかなってるの? 目を逸らしたあたしの頬は、ピンク色に軽く染まった。 ありえないよ…こんなヤツに。 しかし、それを蓮が見逃すはずなかった。