だけど、いつものように意地悪な笑顔を浮かべた蓮は… 「無理。これ今から俺のん」 だぁああぁぁっ!! お前のじゃねーよ!あたしのだよ! 「早く返してよ!」 「無理、俺のんだもん」 蓮は立ち上がると、台本を上にやった。 これは絶対、楽しんでるに違いない。 背の小さいあたしが、そんな高いとこにある物、取れっこないの承知でやってるんだ。