男女隔たりなく友達の多い兄は

誰がみても、スクールカースト最上位にいて。


地味でぼっち気質のわたしは

スクールカーストの、底辺にいる。


きっとわたし達は両親の再婚がなければ、一生関わり合うことがなかっただろう。


そして


こんなにもわたしが、兄を——来栖雅という人間を、苦手になることだってなかった……。