. * それからわたしは母の住んでいる街に移り住んだ。 父に雅と引き離されたのもあるけれど、母のそばにいようとわたし自身が決断したからだ。 雅は、父と暮らし続けた。 雅は若干16歳の少年で わたしもまた15の少女だったから きっとその選択肢を選ばざるを得ないということは、わたしにだって理解できた。 父と母は離婚したわけじゃない。 世間体を気にした父は母と別居していることを隠して今日もいいひとの顔して暮らしている。