「……余計なことして、ごめ、ん」

「わかったならはやく行け」

「うん、」


さり際に兄を振り返ると、やっぱり苦しそうにしている。


わたしが兄にしてあげられることってないのだろうか。


こんなに近くにいられるのに。


なにもできないの?


喋れるとはいえ、40℃だよ?


このまま放っておいて、もし兄になにかあったら、わたしはどうすればいいの?