『話す』ということは、わたしが思うよりも、大事なことかもしれない。


ひとりで抱えているうちはあんなにモヤモヤしたのに。

まだ解決したわけではないのに。


先生と『話す』ことで、こんなにも心が軽くなった。


思い返せば、優秀な兄と比べられるのが嫌で、母になにかを話すということが日に日に少なくなっていった。

わたしにとって嬉しい報告も、頑張ったと思うことも、きっと母からしたらくだらないことで。

兄の功績の数々に比べたら小さなもので。

そのくらいでなにを喜んでいるんだろうって思われそうで、話せなくなった。