初めてだった。

うららと俺の間に入ってきたやつは。


もっとも……


入る猶予なんて与えさせて来なかったけれど。


どんな会話をしてるかきっと想像もできないうららが、心配そうに少し離れたところから俺を見ていた。


『なにもイジワルするつもりはないよ?』

「……なに?」

『うららと遊んであげて欲しいだけ。普通に。お兄ちゃんとして』

「…………」

『ということで。日曜、どうかな?』