「お兄ちゃんとわたしに血のつながりがないから?」


本当の兄妹なら、違和感なかったかな。


「んー。っていうか、あれは……」


なにか言いにくそうな様子の架里奈。


「あたしが触れていいことなのか。触れないべきなのか」

「……??」

「うららは、雅くんのことお兄ちゃんって思ってる?」

「え?」

「思える?」

「……うん。思ってきたし、思っていきたいよ?」

「そっか。そうだよね」

「?」


なにか腑に落ちない様子の架里奈が、


「あ、そうだ」


突然ひらめいたようにパッと表情が明るくなる。


「Wデート、しない?」