——!!!


「は……」

「じゃなきゃ説明できないこと、いっぱいしてるだろ?」


そういう永浜くんは照れくさそうだ。


「……女として見てないんじゃ、なかったの?」

「そうでも言わないと、歯止めつかないから」

「!!」

「俺、好きでもない女にキスしたりしないよ」


(き……キスっ!?)


「ちょっと。うららいるのに、なに言って……」

「別にそれが俺のほんとの気持ちだから。聞かれてもいい」

「っ、そういう問題じゃないし」

「じゃあどういう問題?」

「あんたってやつは……」

「もう恐れない。俺、夢も追いかけたいけど、柏木のことも欲しい」

「……欲張り。永浜の、バカっ……」


「バカで結構」

そういって、涙ぐむ架里奈の頭をポンと撫でる永浜くん。