怖がるのも。


大好きになるのも。


いつも頭の中にあるのも。


ぜんぶ、

ぜんぶ、

俺にしてしまえばいいんだ。


なんでこんな簡単なこと、すぐに気づかなかったんだろう。


「ほら、立ってよ。うららが元気ないと雫さんが心配する。それに俺にこれ以上手をやかせるつもり?」

「…………」

「お前、悪い子だな?」

「……え……」

「はやく着替えろ」


そういって、うららのパジャマを脱がせた。


「ちょ、お兄ちゃ……、自分で脱げるよ?」

「だったらさっさと脱いで? こうしてる時間が勿体ないって理解できる?」

「っ、」

「ほら。はやくしろ」




――さぁ、うらら。


仲良しごっこはおしまいにしよう。