彼と恋のレベル上げ(10/6おまけ追加)

私の車を主任が運転し、次に着いたのは主任のもと住んでいたマンション。
そして前と同じ部屋番号の所に車を止めるとエンジンを切った。


「着きました」

「え?でも、ここ?」

「飲み物、何か入ってたかな?…ま、いいか」


あいかわらず、私の疑問には答えてくれない主任。
人の話は聞きましょうって営業に同行した時に教えてくれたの主任でしたよ。


エレベータに乗り十五階へ。
前と同じ部屋。
鍵を開けて入ると、懐かしい主任の部屋がそのままだった。


「どうぞ」

「……」

「モモ、」


急に呼ばれてビクッとなり、主任を見る。
開け放たれた玄関。
そのドアを押さえたまま、少し困った顔の主任。


「あの、おじゃまします……」

「ん、」


今度は満足そうにうなずくと玄関のドアを押さえていた主任の手が放され扉がゆっくりと閉まる。





……そして、後ろからきつく主任に抱きしめられた。






「モモ、」




耳元に響く主任の声に、
甘く切なく囁くその声が
脳にしみこんでいく。




……胸とか、気持ちとか、脳とか、もう色々が苦しくて、息ができない。





静かな家の中に聞こえるのは私の心臓の音?


そして後ろからわずかに身動ぎ、ため息をつく主任。


「入りましょう」


拘束を解くと先に部屋に入っていく主任。


「着替えてきます」振り返りもしないままそう言うと寝室へと消えていった。


リビングまでついてきたもののどうしていいかわからずにその場に立ち尽くす。

さっきまで主任に抱きしめられてて、…うわー、あれって何?
何っていうか、ここ主任の家で、主任は今着替えてて……

あれ?なんかこの展開って……?