待ちきれなく十一時には駅に着いてた。
西口にあるパーキングに車を停め構内へと急ぐ。
金曜のこの時間、駅構内は人で溢れてる。
その人波を逆らうように歩いていく。私が急いでも、電車は時刻通りにしかつかないのはわかってるんだけど。
それでも……
新幹線の改札は三階。
新幹線中央口で待つ。
スーツ姿の主任が遠くに見えてきた。
どんなに遠くにいても一瞬で見つけることのできるその姿。
主任もこちらに気がついた様子で少し足どりが速くなった?
改札を抜けて来る主任。
仕事用のカバンを持ちメガネをかけてる。
「モモ、ただいま」
私の正面まで来ると、そっと手を取りそう囁く。
ただいまって言われて
手を握られて一気に焦りだす。
早く会いたくて
早く主任と話したくていたのに
さっきまで考えてたこと全部、とんだ。
そしてやっと言えたのは、
「……おかえりなさい」
「ん。モモ、車?」
「あ、はい。どこに泊まられるかわからなかったので、送っていければと思って」
「車、西口?」
私が頷くと私の右手を取ったまま歩きだす主任。
そのまま隣に並んで歩く。
はじめて手を繋がれたのは今年の初め。
あれから五カ月。その間に数回、こうして主任に手を繋がれた。
水族館の中、主任の送別会の帰り、そして夕日を見に行った時。
迷子防止のはずのその手を繋ぐという行為。
だけど、今はその理由には当てはまらない。
だからやっぱり今日こそはこの理由を主任に聞いてみたいというか、聞かなくちゃ。
「モモ、鍵」
主任のその言葉で現実に引き戻された。
あ、また私。自分の世界に入っちゃってた。
慌ててカバンから車のキーを取りだすと主任に渡した。
主任はそれを受け取ると運転席のドアをあけて車に乗り込もうとしている。
当たり前のように鍵を渡しちゃったけど、主任に運転させるつもりなんてなかったのに。
「あの?主任?」
「……早く乗ってください」
少し眉間にシワを寄せて言う主任に、またなんか怒らせちゃったのかもと不安になる。
とりあえず慌てて助手席に乗る。
西口にあるパーキングに車を停め構内へと急ぐ。
金曜のこの時間、駅構内は人で溢れてる。
その人波を逆らうように歩いていく。私が急いでも、電車は時刻通りにしかつかないのはわかってるんだけど。
それでも……
新幹線の改札は三階。
新幹線中央口で待つ。
スーツ姿の主任が遠くに見えてきた。
どんなに遠くにいても一瞬で見つけることのできるその姿。
主任もこちらに気がついた様子で少し足どりが速くなった?
改札を抜けて来る主任。
仕事用のカバンを持ちメガネをかけてる。
「モモ、ただいま」
私の正面まで来ると、そっと手を取りそう囁く。
ただいまって言われて
手を握られて一気に焦りだす。
早く会いたくて
早く主任と話したくていたのに
さっきまで考えてたこと全部、とんだ。
そしてやっと言えたのは、
「……おかえりなさい」
「ん。モモ、車?」
「あ、はい。どこに泊まられるかわからなかったので、送っていければと思って」
「車、西口?」
私が頷くと私の右手を取ったまま歩きだす主任。
そのまま隣に並んで歩く。
はじめて手を繋がれたのは今年の初め。
あれから五カ月。その間に数回、こうして主任に手を繋がれた。
水族館の中、主任の送別会の帰り、そして夕日を見に行った時。
迷子防止のはずのその手を繋ぐという行為。
だけど、今はその理由には当てはまらない。
だからやっぱり今日こそはこの理由を主任に聞いてみたいというか、聞かなくちゃ。
「モモ、鍵」
主任のその言葉で現実に引き戻された。
あ、また私。自分の世界に入っちゃってた。
慌ててカバンから車のキーを取りだすと主任に渡した。
主任はそれを受け取ると運転席のドアをあけて車に乗り込もうとしている。
当たり前のように鍵を渡しちゃったけど、主任に運転させるつもりなんてなかったのに。
「あの?主任?」
「……早く乗ってください」
少し眉間にシワを寄せて言う主任に、またなんか怒らせちゃったのかもと不安になる。
とりあえず慌てて助手席に乗る。

