駅から彼女の家まで送って行く途中、人通りのない住宅地は暗く危険な感じがした。
店まで来るのに当然この道を通ったはずだ。こんな所を歩かせるぐらいだったら……「明日でもよかったですね」と俺はいつの間にか呟いていた。
その言葉にはじかれたように明日じゃダメだという彼女。
今まで静かに隣を歩いていたのに、急に大きな声で言う彼女に驚いた。
そして持っていた紙袋を両手で差し出す彼女。
暗いとはいえ外灯の下、耳まで真っ赤にして、紙袋を差し出す彼女の手は震えていた。
そんな姿を見たら、つい意地悪を言ってみたくなった。
「それは、どうしても見てもらいたいもの、ですか?」
今日会う約束をした理由。
彼女からそのメールをもらったからこそ、ここにきた。
中身はわかっていた。
今日がバレンタインデーだということも。
営業中に渡されるチョコレートをすべて断り帰ってきた。
だけど、これだけは……
そのまま受け取る、早く中が見たかった。
チョコレートであろうそれを。
家に帰ったら確認すると彼女に約束し、送り届けると自分の家に帰った。
テーブルの上に置かれた包み。
一瞬で市販のものではないとわかるそれ。
若干いびつではあるものの、手づくりのチョコレート。
彼女の気持ちがうれしかった。
それと同時に、この気持ちに答えられないことに胸が痛んだ。
確認したことだけを彼女にメールをし、着替えるために寝室に向かった。
そして二月は忙しいままにすぎていった。
あと一カ月。
どうか彼女の気持ちが上司への淡い恋心であればいいと思いながら。
それなのにつき離すこともせず、ゲーム内で会えばjunとして平気で一緒に狩りをする。
俺は、どうしたいんだ。
店まで来るのに当然この道を通ったはずだ。こんな所を歩かせるぐらいだったら……「明日でもよかったですね」と俺はいつの間にか呟いていた。
その言葉にはじかれたように明日じゃダメだという彼女。
今まで静かに隣を歩いていたのに、急に大きな声で言う彼女に驚いた。
そして持っていた紙袋を両手で差し出す彼女。
暗いとはいえ外灯の下、耳まで真っ赤にして、紙袋を差し出す彼女の手は震えていた。
そんな姿を見たら、つい意地悪を言ってみたくなった。
「それは、どうしても見てもらいたいもの、ですか?」
今日会う約束をした理由。
彼女からそのメールをもらったからこそ、ここにきた。
中身はわかっていた。
今日がバレンタインデーだということも。
営業中に渡されるチョコレートをすべて断り帰ってきた。
だけど、これだけは……
そのまま受け取る、早く中が見たかった。
チョコレートであろうそれを。
家に帰ったら確認すると彼女に約束し、送り届けると自分の家に帰った。
テーブルの上に置かれた包み。
一瞬で市販のものではないとわかるそれ。
若干いびつではあるものの、手づくりのチョコレート。
彼女の気持ちがうれしかった。
それと同時に、この気持ちに答えられないことに胸が痛んだ。
確認したことだけを彼女にメールをし、着替えるために寝室に向かった。
そして二月は忙しいままにすぎていった。
あと一カ月。
どうか彼女の気持ちが上司への淡い恋心であればいいと思いながら。
それなのにつき離すこともせず、ゲーム内で会えばjunとして平気で一緒に狩りをする。
俺は、どうしたいんだ。

