朔也を駅まで送るとそのまま彼女の実家へと向かった。
朔也が行けなくなったことをメールする時間はあった。
だけどそれをしなかったのは……
怖かったんだ。
彼女の行かないという言葉を聞く事が。
待ち合わせ場所に着いてしばらく待つ間に朔也の事を考えていた。
『後悔するのは俺だけでいい』そう言っていた朔也。
あれはアヤノとの事なのか?だから、今度こそそれをしないために行くのか?
『もう二度と後悔しないために』行ったのか?
もうすぐ時間になる。
家までの道がわかりづらいからとこの公園で待ち合わせた。
神社までの通り道なのか、時折着物を着た人が歩いている。
とはいえ、夜中に近い時間。彼女は大丈夫だろうか?
俺を過保護だと朔也は言う。
でもそれは何度も転んだり階段を踏み外したりしている彼女を見ていないから。
つい心配してしまうのは仕方のないことだと思う。
そんな事を思いながら車の外に出ると、白いモコモコした彼女が走っているのが見えた。
「そんなに走ったら、転びますよ」
ここから言っても聞こえないのはわかっている。
それでも、言わずにはいられなかった。
ここで転ばなくても結局期待を裏切らないのは彼女で。
あんなに仕事はきっちりやるのにどうしてもこうも注意力散漫になるのか。
お参りの途中躓いて、結局俺は彼女の手袋をしたその手を取ってしまった。
迷子になるからとか、この方が暖かいとかそんな言い訳まで添えて。
くるくると変わる彼女の表情に、癒されたりドキッとしたり。
飽きないと言えば飽きないが、もっと違う顔が見たくて困らせたりしてみる。
やってることはまるで子供だ。
それでもずっと見ていたいとそう思っていた。
まさかそのことで彼女が悩んでいたなんてことは思いもせずに。
日が昇るまでの間、暗い海を見つめながら『夜が明けなければいい』そんなことを思っていた。
だけど、何を思っていたかと彼女に聞かれて「もうすぐ夜が明ける」と答えた。
そうだ、もうすぐ彼女との時間も終わる。
残された時間はあと三カ月。
それが過ぎれば、この想いを忘れるだけ。
ただ、それだけだ。
朔也が行けなくなったことをメールする時間はあった。
だけどそれをしなかったのは……
怖かったんだ。
彼女の行かないという言葉を聞く事が。
待ち合わせ場所に着いてしばらく待つ間に朔也の事を考えていた。
『後悔するのは俺だけでいい』そう言っていた朔也。
あれはアヤノとの事なのか?だから、今度こそそれをしないために行くのか?
『もう二度と後悔しないために』行ったのか?
もうすぐ時間になる。
家までの道がわかりづらいからとこの公園で待ち合わせた。
神社までの通り道なのか、時折着物を着た人が歩いている。
とはいえ、夜中に近い時間。彼女は大丈夫だろうか?
俺を過保護だと朔也は言う。
でもそれは何度も転んだり階段を踏み外したりしている彼女を見ていないから。
つい心配してしまうのは仕方のないことだと思う。
そんな事を思いながら車の外に出ると、白いモコモコした彼女が走っているのが見えた。
「そんなに走ったら、転びますよ」
ここから言っても聞こえないのはわかっている。
それでも、言わずにはいられなかった。
ここで転ばなくても結局期待を裏切らないのは彼女で。
あんなに仕事はきっちりやるのにどうしてもこうも注意力散漫になるのか。
お参りの途中躓いて、結局俺は彼女の手袋をしたその手を取ってしまった。
迷子になるからとか、この方が暖かいとかそんな言い訳まで添えて。
くるくると変わる彼女の表情に、癒されたりドキッとしたり。
飽きないと言えば飽きないが、もっと違う顔が見たくて困らせたりしてみる。
やってることはまるで子供だ。
それでもずっと見ていたいとそう思っていた。
まさかそのことで彼女が悩んでいたなんてことは思いもせずに。
日が昇るまでの間、暗い海を見つめながら『夜が明けなければいい』そんなことを思っていた。
だけど、何を思っていたかと彼女に聞かれて「もうすぐ夜が明ける」と答えた。
そうだ、もうすぐ彼女との時間も終わる。
残された時間はあと三カ月。
それが過ぎれば、この想いを忘れるだけ。
ただ、それだけだ。

