彼と恋のレベル上げ(10/6おまけ追加)

席に着くなり潤兄が、


「桃。何?今の」

「へ?今のって朔也さん?」


潤兄に問い詰められるような話、今してないと思うんだけど。
朔也さんと話し終わって潤兄を見たら機嫌悪くなってるし、意味わかんない。


「一緒に行けなくてとか、なんとか」

「あぁ。年末にね。初日の出を見に連れていってくれるって約束してたの」

「は?でも、桃。初日の出見に行ってたよな?」


うん。
帰ってきたら、いきなりお母さんに着物を着せ付けられて潤兄の家にご挨拶行ったから。
遅くなった理由も、お母さんから伯母さんに説明してたはずだし。


「あー、うん」

「……誰と、行ったんだよ?」


誰とって、それって今ここで重要な話?
だいたい望亜奈さんじゃないんだから、こんな尋問っぽい感じっておかしくない?

悪いことしてるわけじゃないのに、なんか言い訳してるみたいでイヤだけど。


「……えっと、主任と一緒に」

「二人で?」

「うん」

「はぁ?!」


え?!
なんか今私、なんか悪い事言った?

いきなり潤兄の片眉あがったけど?!
こうなるときって潤兄、かなり怒ってる時なんだけど?


「……オマエさ。わかってんの?」


わかってる?
何を?


「男と二人でそんな時間に、しかも二人で車に乗って出かけるとか」


男と二人って。
男の人って言ったって会社の上司だし。
潤兄、何言ってんの?


「え?だって上司、だよ?」

「上司でも、だ。そいつだって男だろ?」


わかってんの?お前。みたいな顔をして睨んでくる潤兄。
なんか、私。悪いこと。した?


「そうだけど、別に一緒に出かけるのなんて初めてじゃないし」

「は?」


え?
また何か潤兄の逆鱗に触れるような発言した?


「……どういう、関係なわけ?その上司ってヤツと」


どういう?


「上司と、部下、だけど?」

「…俺言ったよな?ただの部下とは休日にでかけないって」


あーそれ。この前。潤兄が言ってるの聞いたけど。
事実出かけてるし、私と主任の間で潤兄の言った持論はあてはまらない。


「だって、ただの上司と部下だもん」


自分で言ってて悲しくなる。
ただの上司と部下だっていう事実に。