彼と恋のレベル上げ(10/6おまけ追加)

次の日、約束どおりに望亜奈さんとランチ。

やっぱり今日も望亜奈さんに尋問され中。
最近すっかりこのスタイルが定番化しつつある。


「で?渡せたのよね?チョコ」

「はい」


夕方主任から電話が来たことも、そのあとでメールが来たことも順をおって話していく。
途中、相槌を打ちながら聞いてくれる望亜奈さん。

最後まで話し終えて、握っていた携帯の主任から来たメールを見せる。


「…まったく、主任も意地悪よねー」


へ?意地悪?
どのへんが?


「意地悪、ですか?」

「うん、そう。鈍感な桃ちゃんに、ここから意味を読めって方が無茶な話し」


鈍感、とか。
無茶、とか。
なんかすごい事言われてる気がします。


「どういう、意味なんですか?これ」


真剣に質問しているのがわかったのか望亜奈さんは一度考えるようにしてから、


「んー。ちゃんとチョコレートは受け取りましたよって言う意味だと思うよ?」

「中身を確認しましたよって意味ですよね?」

「まぁそうだけど、違うって言うか、それだけじゃないって言うか、ね?」


ね?じゃないですよ。
わかんないから聞いてるのに。


「ホワイトデー楽しみにしておけばいいんじゃないのかな?」

「へ?なんですか、それ」

「そうそう、聞いてよ。桃ちゃん、昨日ね……


すでに私の話は終わりで、望亜奈さんの昨日の出来事を話し始めた。
狙ってた例のJ社の人にチョコが渡せたらしく、時折頬を染めてその時の様子を話す望亜奈さん。


幸せそう。


「いいムードになってそのまま告白しちゃってうまくいったのー」なんて言ってる。


う、羨ましい


いいムードってどうしたらなるんだろう?
やっぱり恋レベルが低いから私はそんな風にならないのかな?

いや、そもそも恋レベルは一人で上げるものじゃないらしいし。
じゃあ誰とあげるのって話。


「そういえば桃ちゃん、今日って相良さんに会うんだっけ?」

「そうなんです。潤兄にもチョコ渡す約束してるから」

「私からも改めて御礼するけど、桃ちゃんからも言っておいてくれると嬉しい」

「はい!ちゃーんと伝えますよ。良かったですね、望亜奈さん」

「ありがと」


お昼休みはあっという間に過ぎてそろそろ戻る時間。


「桃ちゃん。今度、桃ちゃん家でお泊り会ね♪」

「はい、もういつでも!」


望亜奈さんの話も色々聞きたいし、色々詳しく相談にも乗って欲しい。

また楽しみが一つ増えた。