彼と恋のレベル上げ(10/6おまけ追加)

早上がりだった望亜奈さん。
スマホで動画なんてみておもいっきりくつろぎモード。


「すみません、おまたせして」

「桃ちゃんおつかれ~」

「さてと、まずは昨日の報告ね」


すっかり冷めてしまったコーヒーを一口飲むと望亜奈さんは話し出した。


「最初に言っておかなきゃいけないのは、相良さんのこと。別になんとも思ってないから」


え?そうなの?
だって最初おもいっきりハンターの目してましたよね?


「そりゃさ、イケメンだと思うわよ?相良さん。でも、大切に思う人がいるって聞かされてさすがに狙わないわよ」


大切に思う人がいる?
そんな話し、いつの間にしたの?
ていうか、私に言わないで初対面の望亜奈さんにそんな話ししたの?潤兄。


「へー。潤兄、そんな人いるんだ」

「近しい人には言えないってことあるでしょう?」


まぁあります。
近ければ近いほど恥ずかしい的な。


「まぁそれはどうでもいいんだけどね」

「はぁ、」

「この前J社とした合コンでいいなと思う人いたんだけど、その人相良さんと同期なんだって」


私は断った合コンだけど、そういえば珍しくその後の話し聞いてなかったな。


「へー。潤兄、役に立ちそう?」

「無理言ってバレンタイン前にセッティングしてもらったの」


なるほど。
それで急に会う話しになったんだ。
納得。

でも、潤兄が人のためにそう簡単に動いてくれるとは思えないんだけど……


「そのかわり、桃ちゃんのチョコ食べられるものにするっていう交換条件付きでね」


ちょっと、それ失礼すぎっ
毎日練習してるのにっ


「見た目は悪いですけど、食べられるものにはなる予定です」

「そう、頑張ってるのね?」

「そこまで潤兄に言われたら悔しいですから。もう。絶対おいしいものにしてみせます!」

「桃ちゃん、本題忘れないでね?」


へ?本題?
チョコおいしくつくること、じゃなくて?


「まさか忘れちゃったの?チョコは主任にあげるためにつくるんだよ?」

「!」

「なに、その今思い出しましたみたいな顔は。それが大本命なんだから」


あきれた顔で言う望亜奈さんに。


「あげないとダ―――」
「ダメ!あげなきゃ意味ない」

「……望亜奈さんにも、あげますね?」

「ん。胃薬用意して待ってるね♪」


ニコニコ顔で思いっきり悪魔な言葉を投げてきた望亜奈さん。
バツゲームじゃないんですから、ちゃんとおいしいもの作りますよ!
……たぶん。