保健室に向かったものの、
イケメン達によって気を失い、倒れた人たちでベットの空きがないと追い出されてしまった。

今日はとことんついていない…
早いところ家に帰りたいが、出席日数の為だ。

 「我慢するしかいないか…」

それに、またいつ学校に来れなくなるかも分からない。
来れるときには来ておかないとね…

戻ろ…
余計な動きをしてまた面倒ごとには巻き込まれたくない。

ため息を吐きながらもまた足を進めた。

教室に戻り、
暫くすれば生徒が体育館から戻ってきた。

廊下がやけに騒がしく目を向ければ、ある人物と目が合ってしまう。

 「あの、一条さん。生徒会室に今から来てもらいたいんだけど…」

その人はさっきの会計の人だっけ?
確か、瀬口先輩?

周りにいた全員の視線が私に向けられる。
近くの女子からは殺気に似た視線だ。

私何も悪くないのに…
そんな視線を一気に浴びて居心地何て言い訳がない。

 「…行きたくないと言ったらどうなるのでしょうか?」

 「出来れば来てほしいな。今は都合が悪い?」

貴方も大変ね、きっと会長に言われてここまで来たのでしょ?
それでも、私は行きたくないの。
行けばアイツの思うつぼだわ。

そんなの私のプライドが許さない。

 「いえ、今だけでなくこの先もずっと行きません」

瀬口先輩は困った顔をする。
私だって迷惑しているのだ。
そんな顔されても動じないわ。

 「…失礼します」

居心地の悪い場所から遠のきたくて足を進める。
先輩の横を過ぎる時、声を掛けられたが無視をした。

蓮花には悪いけど今日はもう帰らせてもらうわ…
出席日数が足りなくなったのはこの生徒会の連中が原因。

こんな胸糞悪いところにもう居たくない。