蓮花を置いて教室に戻った。
先生には怒られ、クラスメイトには非難の目が向けられた。

それでも私は平然と授業を受ける。
周りの目など気にしない。

たとえ私が変わったとしてもそれは外見だけ。

所詮私は私でしかない。

蓮花は何があっても一緒にいてくれて、
いつも笑っていてくれたのに私は泣かしてしまった。
私は彼女に何もしてあげられていないのに、恩を仇で返してしまったのだ。

一方的に離れようと言葉を投げた。

これで良かったのかなんてもうわからない。
泣かせてしまったのには変わりはない。
彼女を巻き込まないためにはこうするしかなかったんだ…

これでいい。

そう言い聞かせる。
潤む瞳を隠すように机に顔を伏せた。