「ここからは僕が説明するよ。」



匠は落ち着きを取り戻した様子でそう言った






取り敢えず一旦落ち着いて話そうという事で

部屋の真ん中にあるテーブルとソファーに座って話す事にした







「まず、千早ちゃん。君が何故流れ星の姫にならなきゃいけないかだが、千早ちゃんは霧島高校では隼人の恋人として周りから認識されてるね?」



「はい。隼人とは幼馴染だけど、私友達も他にいなくて……私と隼人が幼馴染って知ってる人いないから」



「今までは千早ちゃんが隼人の幼馴染だろうが恋人だろうが、周りが噂をするだけで特に意味を持たなかった」



「?」



「でも、それは隼人が普通の高校生としての話しだ。」



「…………」



「今日行われた流星会で隼人は流れ星の幹部になった。そして幹部になったメンバーは一気にその名を全国の暴走族が知ることになる。それの意味がわかるかい?」





流れ星の幹部––––––––




全国トップクラスの暴走族の幹部になった隼人––––––––




それを意味する事……………