………………って何か忘れてる様な
















「あっ!隼人!!!」



やっば〜

隼人と校門で待ち合わせてるのすっかり忘れてた




急いで校門に向かうと隼人は寄りかかったまま、待っていた



「ったく、おせーぞ千早」


「ごめんごめん」


「何かあったのか?」


「………えっと、あはは」

やっぱ伝えた方が良いのかな

何か告げ口みたいで嫌なんだけど…



「千早?」


「ううん。実はスマホ忘れて取りに行ってたからメールさっき見たんだよね。だから遅くなっちゃったのよ。ごめんね」



まぁ、特に怪我した訳でもないし今は伝えなくて良いよね





「ふーん。相変わらずバカだな」


「なっ!ちょっとそこはバカじゃなくて可愛くドジだなって言うところでしょ〜!」


「いや、お前はドジを通り越してバカだね」


「ムカつくなぁ。隼人のバーカ」


「あれ?バカって言う奴がバカなんじゃなかったっけ??」



ああ言えばこう言う隼人と相変わらずのやり取りをしていると




「そんなことより、連れて行きたい所がある」


急に真顔で言われた





「連れて行きたい所?それって何処に???」


「着いてくれば解る」



そう言うと隼人は踵を返して歩いて行った………