-------------------------
「怪我しなかったか?」
ギャル達が走り去ると、金髪の彼が私に話し掛けてきた
「あっ、危ないところ助けていただいて、ありがとうございました」
私は頭を下げて彼にお礼を言う
「腹……」
「え?」
「腹、蹴られてたみたいだけど」
無表情な彼は淡々と私に聞いてくる
––––––心配………してくれてるのかな??
「えっと、思いっ切り蹴られたわりには大丈夫そうです」
ちょっとは痛いけど、特に怪我した訳でもなさそうだし、これ以上迷惑かけちゃ悪いもんね
「そっか。ちゃんと成宮に守って貰えよ」
そう言って笑った彼はその場を去って行った
私はその笑顔に動けなくなってしまった
––––––何て、綺麗な笑顔なんだろう………
何だか他の人とは違うオーラと言うか雰囲気を持っている
「あっ、名前……坂上って言ってたっけ?」
まぁ隼人の友達っぽいし、後で隼人に聞けばいっか!
