彼に見惚れていたのか暫く2人で見つめ合っていたものの今の状況を思い出す







同じ様に彼を見ていたギャルもハッと気付き慌てて私の胸ぐらを離した


「あ…坂上様、いや…………これは違うんです…………」






坂上【様】???





最近はイケメンを【様】の敬称で呼ぶのが流行っているのか?


それとも、この頭の弱い感じのギャル達が王子様的な感覚で付けているのか




……恐らく後者だろう










そんな事を考えてるとイケメン金髪な彼が言う



「お前ら、そいつに手出して成宮が黙ってるとでも思ってんの?」




隼人の……友達??






「私達は、ただ……隼人様を思って……」



顔面蒼白なギャル達はしどろもどろに必死に弁解しようとしてるけど彼はどうでも良いと言わんばかりに言葉を遮る






「そいつに手あげる事がどういう事か位理解してんじゃねーのかよ」



「ご…ごめんなさい。でも私達…………」




まだ言おうとするギャル達に彼は鋭い視線を送る




心の底から軽蔑する様に冷徹に睨むとギャル達は震え出し彼とは逆の方向へ走り出してしまった