初日こそバスケットボールなんかを散らかしまくって帰って行ったけど、次の日からは何故か片付けるボールが減っていた
それは、澤田さんが他のクラスメイトには分からない位何気なく片付けをしていてくれたから。
そのお陰で私は片付けにもそんなに時間も掛からなかった
「澤田さん、いつも何気なくボール片付けてくれてたよね。だから謝らないで!今日庇ってくれたのも凄く嬉しかった…………」
「太田さん、いつも一生懸命練習して……。なのに、いつも助けてあげられなくて………。でも今日はとっさに間に入っちゃった。」
「うん。ありがとう。私、隼人達以外でもう誰も分かってくれる人出来ないんだって、さっき諦めかけたの………。何やっても裏目に出ちゃうって………」
「私は、太田さんがそんなに悪い人だとは思わない………………だって成宮君達と話してる空気は凄く綺麗だもの」
涙が溢れた––––––
そういう風に見てくれる人がいたんだって、凄い嬉しかった
