初めて保健室に来て私の傷を見た時は、少し驚いた顔をしていたけど最近は放課後、私が手当てしに来るまで保健室で待っていてくれる
「球技大会も良いけどよ、何をそんなになるまでやるかねぇ?」
呆れた様に言いながらも慣れた手つきで手当てをしてくれる
「私、絶対諦めたくないの……」
「?」
「クラスの子達と少しでも近付けるチャンスなんだもん。そんで球技大会で優勝したいの!」
「ふっ。青春ってやつか……?」
「うん!一緒に青春したい仲間がいるの!その仲間と球技大会で優勝した!って思い出も作りたい。その仲間として私も周りから認められる様になりたい!だから、この位の怪我じゃ挫けない!!」
力強く言う私の頭を先生がグシャグシャにする
「そういうガキは嫌いじゃねーな!でも、大怪我したら球技大会どこじゃねーんだから、ちゃんと手当てしに来いよ」
そう言った先生は手当てが終わったのか片付けを始めた
そして私の傷や痣は完璧な程に丁寧に手当てされていた
「ありがとう!!」
––––––私は絶対負けない!!!
そう誓って保健室を後にした
