「隼人、教室行こう」
私が校舎に足を運ぼうとすると
「あっ、俺わりーけど今から用あるからサボるわ」
「は??サボる???用????」
学生の用って普通は
今から教室に向かって
担任の挨拶聞いて
体育館で始業式して
いやいや、夏休みや祝日じゃあるまいし学校ある日に普通用なんて入れないだろっっっ
しかもサボってやらなきゃいけない用なんてあってなるものか!!!
「そんじゃ〜な」
全然悪びれてない隼人に思いっ切りツッコむ
「そんじゃ〜な………じゃ、なぁぁぁい」
「あっ??早く行かねーと、担任来ちまうぞ」
「ハッ!それはヤバイ!!急がねば………って、違〜う!」
「だから何だよ?」
「今から始業式でしょ〜が!どうせ午前中で終わるんだから用はそれからだって遅くないでしょうが!」
「イヤだね。めんどくせーし、それにこれから行くとこあるんだよ……」
「行くとこ?」
「まぁな。まぁそのうち気が向いたら教えてやるよ。じゃ〜な!」
そう言って隼人は背を向けて歩いて行ってしまった
