ぎゃ……あ……ああっ……。

この世のものとも思えない痛みにさいなまれ、沙樹は声を限りに悲鳴をあげる。

いや、悲鳴をあげているのに、まったく声にならない。

無音の世界で、沙樹はまたしてもうつ伏せに寝かされ、体を押さえつけられ、まったく身動きがとれないでいた。

男たちが、一度切った沙樹の頭部を胴体にもどしていた。そして――。

太い皮ひもで首を縫い付けていく。

首を切られたときも確かに激痛を覚えた。でも、言ってみればそれは首を切られてから死ぬまでの、ほんの一瞬の痛みだった。

いったん死んだ沙樹は、頭部を胴体に乗せられたとたんに、意識を取り戻した。当然、切られた首の部分の痛みがよみがえった。そこに新たに首を縫い付けられる痛みが重なったのだ。

太い針が首の肉に刺さって通り抜けるとき、まるで焼けた火箸が肉に食いこむような猛烈な痛みを感じた。

全身に脂汗をかき、目から滝のように涙を流し、悲鳴をあげようと開いた口からだらだらとよだれをたらす。地獄の苦しみに、気が狂いそうだ。いっそ、死んだほうがましだ。

いやあぁっ。殺してぇえっ。もう、殺してぇええええっ。