「…そんないい顔されると、
止まらなくなっちゃうんだけど。」
その言葉に私は我に返り、
緩んだ秀明さんの手から逃れた。
「な…なにするですかっ…!」
私は口に手を当てて怒る。
「怒ってるわりには
気持ちよさそうだったけど?」
「うっ…!」
秀明さんは立ち上がって
こちらに近付いてくる。
私は思わず身構えた。
「心配しなくても、もうしないよ。」
そう言うと秀明さんは私の頭を撫でた。
「さっきの、お疲れ様じゃなくて、
どうせならお帰りって言ってくれない?
一応、ここ住んでんだし?」
「え…えっと、お、お帰りなさい…。」


