近い…近いよ、智悠さんっ!!
早く離れてー!!
けれど、何故か智悠さんは離れてくれない。
耳元で智悠さんの声が囁く。
「ふふ、どうしたの?手、止まってるよ?」
そう言うと、
自分の手を私の手に重ねてくる。
「ほら、ちゃんと持って。
ルーが溶けてなくなるまで混ぜないとダメだよ?」
「っ…!!あ、あの…!
離してくださいっ…!」
「ダメ。まだ溶けてないでしょ?」
耳元で囁き続ける智悠さんは、
いつもと違って意地悪な気がする。
「自分で、出来ますからっ…!」
「ふふ、そんなに戸惑ってどうしたの?
耳まで真っ赤にして可愛いなぁ…。
もっと虐めたくなる。」


