レンタル彼氏~イケメン達とひとつ屋根の下~



私は小さく深呼吸をしてから、
じゃがいもを切る。



しばらく料理の音だけがキッチンに響く。



20分煮込んで
具材が柔らかくなったのを確認してから
カレーのルーを入れて混ぜる。



すると、途中からイスに座ってた智悠さんが
いつの間にか近くに来ていた。



「汐梨ちゃん、ちょっとストップ。」



「えっ…あ、はい。」



私がかき混ぜてる手を止めると、
智悠さんは私の後ろに周り、
ずり落ちた服の袖をまくり直してくてた。



「ん、よし、オッケー。
ちゃんと腕まくりしてないと、
せっかくの可愛い服が汚れちゃうからね。」



「あ…あ、りがと、ございます…。」



すぐ真後ろにいる智悠さんから、
爽やかな香水の香りが香ってくる。



ドキン、ドキン、と音を立てる心臓は
今にも破裂しそうなくらい高鳴っている。