ハルジオンが咲く頃に。【第2章まで更新中】



「…いってーな」



そのまま仰向けに寝転がる。



空から1粒の雨が降ってきた。



最初は、一つ一つの雨音が聞こえていたが次第に激しくなった。



ザーーーーッ



とアスファルトに雨の音が響く。



淀んだ夜の空を見た。



あいつは、こんな空を見る世界は似合わない。



あいつはずっと笑ってなきゃダメなんだ。



雨に打たれながら



そう心の中で繰り返した。





【第3章へ続く】