ハルジオンが咲く頃に。【第2章まで更新中】



「帰れ。ここはお前みたいな『まとも』な人間が来るところじゃない。」



気がつけばそう言っていた。



だめだ。



これ以上こいつといたら思い出してしまう。



さっさとこの場から去りたかった。



でも、



「昨日引っ越してきて…帰り道…わからなくて…」



「…チッ」



なんでこの近くに引っ越してくんだよ。



と反射的に舌打ちをしてしまった。