ハルジオンが咲く頃に。【第2章まで更新中】

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学校帰り。


ほかの奴らはもう倉庫へ行っているだろうが、別に俺がいてもいなくても変わらない。


今日もいつものところに行く。



だが、今日は先客がいた。



制服を見る限り、お嬢様校の白百合の生徒らしい。



おおよそ、この場所のことを何も知らねぇんだろ。



普通だったらこんな場所に近づかない。



お嬢様なら『特に』だ。



多分、鳥籠みたいなところで育ってきた何も知らねぇやつなんだろう。



そんなやつに、自分の唯一を取られたようで、あまりいい気はしなかった。



そうかと言って家に帰るわけにもいかない。



あんなクソみたいな場所にいるくらいなら一晩中猫の相手してるほうがマシだ。



いや、そっちの方がよっぽど…



そんなことを考えていると