ハルジオンが咲く頃に。【第2章まで更新中】





「なに?」





不機嫌そうな声だが、ちゃんと止まって振り返ってくれた。





「昨日引っ越してきて…帰り道…わからなくて…」




「…チッ」





ビクッ…明らかに不機嫌だ…し、よく見たらふッ不良の人だ……




「…家、どこなの?」




「…〇〇」





マンションの名前を言うと私の横を通り過ぎて、歩き出した。




「帰んねぇーの?」




「帰る!」




そう言って私は彼のあとを着いて行った。