ハルジオンが咲く頃に。【第2章まで更新中】




そして、今。



私は白百合女子学園の前にいる。




「那月、大丈夫か?」





後ろの車から兄の心配そうな声が聞こえる。






「だ、大丈夫。」



ちょっとビビってるけど…。






「じゃあ、帰りは先に帰っててな。俺バイトあるから。…帰り道わかる?」





「うん!大丈夫!!ありがとう!」





じゃあ、と手を軽くあげて兄の車が走っていった。





「…ふー。」






私は大きく深呼吸して、学園に足を踏み入れた。