あの日、私を拾ってくれた彼は綾芽っていう名前だった。

 綾芽はなんだかんだと私の世話を焼いてくれ、すっかり私のお世話係りという役目持ちになっている。


 うん、とっても感謝してるよ?

 でもね、そんなお腹をよじるくらい笑わなくてもいいと思うんですが!



 「いただきましゅ!」


 ……また噛んだ。

 どうも身体が小さくなって思うように呂律が回らなくなってしまったみたい。

 まぁ、誰も気にしてないみたいだからいっか。