それから歩くこと十五分ほど。 途中で力つきた私は、綾芽に抱っこを所望した。 楽ちん、楽ちん。イエーイな気分を満喫中です。 そして今、行きがけに薫くんに頼まれた料理本を買いに、本屋におります。 「ふぉー」 「ちょっと待っといてな」 「あい」 騒がず、走らずを条件に、下に下ろしてもらった。 当然だけど、本棚に本がたくさんある。 それに、今までの目線と違うから、余計に多く感じるんだよねー。 こんな目線で見るなんて、小さな子供の時以来だし。 ……覚えてないけどね!