1日目の消灯時間が過ぎた頃
同部屋の舞花が新ネタを提供してきた。


「かあちゃん、門倉に振られたって」



え…



かあちゃん、門倉のこと好きだったんだ。



かあちゃん、告白したんだ。




勇気出したんだ。偉いな…




「やだ!なんで梓が泣くのよー」




え?私泣いてる?やだ。






また、ズルイ私がでてきた。




ズルイ私は嫌い。






かあちゃんが勇気を出したのに
ホッとした自分がいて。



でも、ガッカリした自分がいて。



かあちゃんと同じキャラではないけど
唯一、門倉と話せる同士だったのに
かあちゃんが振られたってことは
自分もダメなんじゃないかって
勝手な妄想にガッカリしてる。



それと同時に
恭子ちゃんの存在が大きくなってる。



なんだかモヤモヤして
眠れなさそうだな。