「ほんとの、ところ…?」 「うん」 「角野先輩は、何もしてませんよ?」 「そこじゃなくて」 「…え、えっと?」 とぼけてみせるが、なかなか逃げ出すことが出来ない。 そもそもこの人はどうやって自分の心がしんどいことを見抜いたんだろう。 自分の事を見透かされているかの様で、少し恐い。 「本当に何もありませんよ。あ、でも悩みといえば、パソコンの操作が苦手なことです」 自分はそう言って微笑んだつもりだ。 今、笑えているのかとても不安でしょうがない。