内実コンブリオ




どうしよう。

こんなに嬉しいことが、この世にあったのかと思うほどに嬉しい。

結局、前回は先輩の長い長いご教授で終わった気がする。

それよりも印象強いのは、まさかこんな歳になってもならなくても、自分を必要としてもらえたことがこんなにも嬉しい。

今、自分は26歳。

親とは、30歳になったらお見合いな、なんて笑いながら言っていたのに。

もうこの際、愛なんか諦めて、とにかく家族を安心させたい。

そう思っていたのに。

でも、本当のところはそうじゃなかった。

いつでもどこかで期待していたんだ、自分は。

まだ愛してくれる人がいるんじゃないか、だなんて。

でも、絶対そんなこと有り得ないと思っていたのに。

今、有り得ないはずのことが起きてる。

世も末を迎えてしまったのかもしれない。

こんな自分でも、今まで好きだなーとかかっこいいなーって思った人は何人かいる。

ちなみにそれは、幼稚園、小学校時代。高校時代も。

そして、あの黒歴史ともいえるかもしれない中学時代にも一人。