「大丈夫やったかー?あのおばはん、恐いやろー!俺も口出し、出来んねん」



…なんかイメージ、違う。

恐いとかは全く無くて、気さくな人。

人見知りの激しい自分でも話せそうな雰囲気だ。



「で、でも…こんな自分でもずっと指導してくださるので、有り難いです」

「ものは言いようやな。あの人も上から言われとんでなー。正味、嫌がってんで、あのおばはん」

「うっ、薄々は…。いえ、わかってはいます」



わかってはいたけれど、被せて事実を知るのは、もっと辛い。