内実コンブリオ




自分が落ち着かないまま、そう言い返せば、女性上司は呆れて、席に戻っていく。

以前は『すみません』が口癖だった自分。

その口癖が『頑張ります』に変わってからは、角野先輩に教わった通りに、前を向く回数がどっと増えた。

先日、栗山くんが話してくれていたのを思い出す。

『ゆとり世代は、怒られることに馴れていない』

そりゃ、そうだ。

何千何万回として怒られている自分でも、一度たりとして、馴れることができた試しがない。

他の人の中には、上手く人生をこなしている人も、居るかもしれない。

それでも、ゆとり世代だと、集団で一括りにされる。

その中の一人ひとりには、皆、個性があるのに。

それを悔しくも思うのに、自分もしていた。

栗山くんが『野球部』だった、ということだけを理由に避けていた。

でも、今となれば、それが何だ。

やっと、そう思えることができた。