「まぁ、そんな感じ…です。甘いの嫌い…?」
「いや、好きだけど。もらってもいいなら、是非…本当にいいの?」
自分がただ頷くと、栗山くんはそっと受け取ってくれた。
何かしら、自分は安心している。
「ありがとう。…あ、ちょっと待ってて。絶対、帰らないでよ」
「え」
そう言うと、栗山くんは突然、どこかへ軽快に駆けて行った。
わけもわからず、放って置かれた自分は、歩道の端により、棒立ちのままで待った。
しばらくして、駆け足で戻ってきたかと思うと、今度は栗山くんから何かを差し出されたのだ。
「ミルクティー飲める?ココアと迷ったんだけどさ。なんか、華さんのイメージだと、ココアではないなーと思って」
「ありがとう」
「いーえ」



