内実コンブリオ







「華!ここ最近、ごめんな!外に出てく仕事が多くてさ。昼休み、寂しかったやろー?」

「別に大丈夫やで。仕事は仕様がないし。気にしてないよ」

「でも、ずっと一人やったんやろ?」

「大丈夫。一人、慣れとるし」

「慣れとるとか言うなよー」

「…ごめん。本当は、森緒ちゃんのおらんくて、寂しかった」

「もう最初っから、そう言いえばいいんやって、こいつー」



業務後、森緒ちゃんとこんな会話をしている場所は、社内の自販機コーナー。

西日の射す自販機コーナーのテーブルに二人座り、雑談をしていた。

ホットのキャラメル・ラテ、二人で同じものを啜っていた。

今日は給湯室ではなく、ここを選んだのには、少し成り行きがある。