内実コンブリオ







******



「やってしもたー!」



まだ時間的には昼休みやのに、既にパソコン、資料の、それぞれに向かっとる奴が何人かおる。

その社員の中で、俺は一人、呟く。



「やってしもたー…」



近くで作業しとる何人かが、こっちも見やんと、手も止めやんと、「角野さん、うるさい」「なんや、何かあったんかぁ」と軽くあしらってくる。

酷い、みんな少しくらい、優しくしてくれてもいいやん。

俺は今、傷心中やで。

いや、俺が勝手にしたことなんやけども。



「何しとんのやし、俺…」



積極的に行くとは言ったけど、だいぶ方向性を間違えた。



「あー!!」



頭を抱えながら叫ぶと同時に、机に肘を打つける。

なかなかド派手な音がした。



「やから、角野さん。うるさいんですけど」

「お前、ほんまに何なんやし」