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「やってしもたー!」
まだ時間的には昼休みやのに、既にパソコン、資料の、それぞれに向かっとる奴が何人かおる。
その社員の中で、俺は一人、呟く。
「やってしもたー…」
近くで作業しとる何人かが、こっちも見やんと、手も止めやんと、「角野さん、うるさい」「なんや、何かあったんかぁ」と軽くあしらってくる。
酷い、みんな少しくらい、優しくしてくれてもいいやん。
俺は今、傷心中やで。
いや、俺が勝手にしたことなんやけども。
「何しとんのやし、俺…」
積極的に行くとは言ったけど、だいぶ方向性を間違えた。
「あー!!」
頭を抱えながら叫ぶと同時に、机に肘を打つける。
なかなかド派手な音がした。
「やから、角野さん。うるさいんですけど」
「お前、ほんまに何なんやし」



